この記事は クソじゃないアニメ Advent Calendar 2019 13日目の記事です。
ごきげんよう。ぷらびーと申します。
今日はキルミーベイベーについて書きます。
最初「キルミーベイベー狂気の全話解説」みたいなことやろうと思ったけど、時間と文字数が圧倒的に足りない事に気づいた。ということで普通に書いていきます…。
キルミーベイベーとは
まんがタイムきららキャラットで連載中、カヅホ先生の4コマ漫画です。
登場人物が2人+αと極端に少なく、日常系というよりもギャグ漫画というきらら系の中では異色の作品。
なぜか普通に学校に通っている殺し屋のソーニャに「たぶん高校生」*1の折部やすな(アホの子)がちょっかいを出して制裁される、というのがいつもの流れです。
あとはたまにソーニャの同僚の忍者(?)呉織あぎりが現れて場をかき乱したり、ソーニャを狙う刺客が出てきたり。
2012年にJ.C.STAFF制作でアニメ化されました。
(TBSの方とどっち貼ったら良いのか分からん)
これが今回紹介するアニメ、キルミーベイベーです。
キルミーベイベーは神アニメ
疑いようのない事実ですね。
冗談はさておき。キルミーベイベーは私が見てきた中で1番好きなアニメです。
なぜか何度でも繰り返し見たくなってしまう。1クールのアニメを10回とか見るってそうそうないと思う。
とにかく笑える。ギャグアニメですからこれにつきます。
キャストがはまり役&演技が絶妙で、1発1発の破壊力がすごい。
特にやすなのあのぶっ飛んだ演技は赤﨑千夏さんにしかできないんじゃないか?と思います。
もはや原作を読んでても声が聞こえる。
予算削減なのか分かりませんが、チョーさんと新井里美さんがナレーションやモブキャラ、効果音(?)まですべて担当。
これがまたシュールさを醸し出している。
ちょこちょこ入るシュールな笑いとハイテンションなギャグのダブルパンチ。
ギャグの他には最終回がエモすぎる。唯一のシリアス。
変にシリアスを入れると唐突な感じになってしまいそうですが、いつものギャグをやりつつ少しずつ最後のシーンに向けて話が進んでいくでうまいなぁと思います。
仕事に行くソーニャを必死に止めるやすな!!!
「ソーニャちゃん行かないで!!」無言で立ち止まるソーニャ!!!!
そして最後に「帰り道」が流れてうおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああ
ここのシーン見るとまた最初から見たくなるんだよなぁ…。
やすなは基本いい子ですからね。
ソーニャちゃんをからかったりバカにしたりするのも、ソーニャちゃんのことが大好きだからなんだと思います。
OPの歌詞で「とりあえずの友達であればただ笑い返すけど」というフレーズがありますが、二人の関係性を端的に表していてとても好きです。
曲がいい
曲が良いんですよ…本当に。
OPの「キルミーのベイベー!」とEDの「ふたりのきもちのほんとのひみつ」は誰もが認める名曲だと思います。
サントラも間の抜けた感じを出しつつ、これサントラにして良いの!?みたいな挑戦的な曲もあり。アニメの内容に絶妙にマッチしている。
音楽はEXPO*2というユニットが担当してるんですが、キルミーの前は1987年にアルバム1枚出しただけで知る人ぞ知るという感じでした。
この2人に依頼しようと思ったのもすごいし、引き受けたEXPOの二人もすごい。
音楽はSpotifyで聴けるので、聴ける方は是非。
特にサントラはアルバムとしての完成度も非常に高いので、これだけでもおすすめできます。
なぜキルミーベイベーはクソアニメと呼ばれるようになったのか?
そんな神アニメのキルミーベイベーですが、BDの初動売上は686枚。
ネットでは爆死だのクソアニメだの散々騒がれました。
この686という数字もネタにされ*3、1hydeみたいな感じで「686枚=1キルミー」とか言われたり。
なぜBDは売れず、クソアニメと言われるようになったのか?
このアニメ、全体的に良く言えばゆったり、悪く言えばテンポが悪いんです。
「30分経ったと思ったらまだAパートだった」みたいな。
特に1話のテンポが悪いので、アニメとしてのつかみがあまり良くない感じになってしまってます。
この点で結構離脱者が出てしまったのではないかな。
2話の途中あたりから爆発的に面白くなるので、いつも誰かに勧める時は「3話までは見てくれ」と言ってます。
でも慣れるとこの遅さも癖になるんだよなぁ…(信者並感)
あとはOP/EDの話題性とか売上とのギャップもあったのかな。
686枚って、言うほど極端に少ないわけじゃないので。
もっと売上の少ないアニメもありますし…。
そんなに大騒ぎしてみんなキルミー好きなんじゃん。ツンデレか?
ファンの愛、スタッフの愛
686枚とお世辞にも売り上げはいいとは言えませんでしたが、翌2013年にまさかのOVA付きベストアルバムとBD-BOX発売。
ベストアルバム7000枚、BD-BOX4000本という快挙。
信者ファンの地道な布教でキルミーベイべーという作品が本来持っている魅力が広まったのかなと思います。
2012年冬アニメなのでそろそろ8年前のアニメになるんですが、アニまるっ! *4では毎年グッズが発売されてます。すごい。まだ二期もないのに!
私も毎年Tシャツとか買ってます。
というか今見たら今年のコミケのグッズ出てますね。気づいてなかった…。(ダメじゃん)
今年の四月には「キルミーベイベー連載10周年&アニメ放送6周年記念ナイト」なるトークショーが開催され、赤﨑千夏さんと田村睦心さんがサプライズで登場して会場を沸かせました。
二人は定期的にキルミーのイベントに出てくれるので本当に嬉しいです。
このイベントはTBSのプロデューサーが飲んだ勢いで決めたらしい。どういうノリだよ。
そんなノリでプロデューサー、監督、原作者、担当編集、声優さん、EXPOの山口さんまで集まってイベントができてしまうってキルミーベイベーって愛されてるんだなって思います。
私もそんなキルミーベイベーという作品が大好きです。
キルミー二期、ご期待ください。
またこんど!!